売却までの空き家の管理。自分でする場合と管理代行サービスを使う場合

空き家を売るまでの間、または売るかどうかを決めるまでの間の管理について解説します。自分で管理する場合にすべきこと、管理代行サービスの内容と費用の目安、選ぶときの注意点がわかります。

この記事の要点

「すぐには売れない。でも、遠くて頻繁には通えない」。空き家の管理は、多くの方が悩む問題です。何もしないまま放置すれば、家の傷みが進むだけでなく、近所に迷惑をかけるおそれもあります。

  • 空き家の管理の基本は、通気、通水、清掃、郵便物の回収、庭木の手入れです。
  • 遠方で通えない場合は、空き家の管理代行サービスを利用する方法があります。費用の目安は1回1万〜1万5,000円程度です。
  • 管理を続ける間も、固定資産税や保険料などの費用はかかり続けます。
  • 管理しながら残す場合も、いつまでに結論を出すかを決めておきましょう。

空き家の管理ですべきこと

人が住まない家は、換気や通水がされないため、湿気がこもったり、配管が傷んだりしやすくなります。定期的に、次のような手入れをしましょう。

作業 内容
通気 窓や押し入れを開けて、湿気を逃がす
通水 蛇口から水を流し、排水口の封水を保つ
清掃 室内のほこりや、雨どいの詰まりなどを取り除く
郵便物の回収 郵便受けがあふれると、空き家であることが外から一目でわかり、防犯上よくありません
庭木・雑草の手入れ 隣の敷地や道路にはみ出さないようにする
建物の点検 雨漏り、外壁や屋根の傷み、窓ガラスの割れなどがないか確かめる

管理の費用を把握する

管理を続ける間は、次のような費用がかかり続けます。

  • 固定資産税(都市計画税)
  • 火災保険などの保険料
  • 電気・水道の基本料金
  • 実家に通う交通費
  • 修繕費や、庭木の手入れの費用

年間の合計を書き出し、10年分で考えてみると、管理を続けることの負担が具体的に見えてきます。

管理代行サービスを利用する

遠方に住んでいて定期的に通えない場合は、空き家の管理代行サービスを利用する方法があります。

主なサービスの内容

  • 通気・通水
  • 室内や外回りの清掃
  • 郵便物の回収・転送
  • 建物の状態の確認と、写真による報告

費用の目安は、1回あたり1万〜1万5,000円程度です。ただし、内容や料金は会社によって大きく異なります。

選ぶときに確認したいこと

  • どの作業が料金に含まれているか
  • 訪問の頻度と、報告の方法(写真の有無など)
  • 台風や大雪の後など、臨時の見回りに対応してもらえるか
  • 不具合が見つかったときの連絡や、修繕の手配の方法

管理は「決めるまでの時間」を買うもの

管理を続けることは、家の傷みを防ぎ、近所への迷惑を避けるための大切な取り組みです。一方で、費用はかかり続け、建物も少しずつ古くなっていきます。
管理しながら残すと決めた場合も、「3年」「5年」など、いつまでに結論を出すかを家族で決めておきましょう。売る・貸す・残すの比較は、「売る・貸す・管理する、それぞれの特徴と選び方」で解説しています。