Step6:決済・引渡し - 代金を受け取り、鍵を渡す

Step6:決済・引渡し - 代金を受け取り、鍵を渡す

買主から残代金を受け取り、所有権移転登記をします。物件の鍵を渡せば、すべての取引が完了となる、売却における最後の手続きです。

Step6:最後のひと踏ん張り!決済と引き渡し

売買契約からおよそ1ヶ月~2ヶ月後、いよいよ売却プロセスのゴールテープが見えてきました。このステップが、売却における最後にして最大のイベント、「決済(けっさい)」と「引き渡し」です。

 

買主の住宅ローン審査や、売主の引っ越し準備、登記書類の整備などの準備が整うと決済と引き渡しとなります。

 

難しく聞こえるかもしれませんが、やることはとてもシンプルです。

 

決済とは:買主から、売却代金の残り全額を受け取ること。

 

引き渡しとは:家の鍵や関連書類をすべて買主に渡すこと。

 

つまり、「お金と家の交換」を、関係者全員が立ち会う中で安全に行う日、ということです。この日を無事に終えれば、あなたの肩の荷もぐっと軽くなるはずです。

 

決済当日の流れは?

決済は、平日の午前中に、買主が住宅ローンを組む銀行の支店で行われるのが一般的です。仰々しい気がしますがお金を扱うので安全のためですね、緊張しなくても平気です。(不動産屋さん次第ですが自宅に司法書士さんを連れてきてくれるところも有ります)

 

当日は、あなた(売主)、買主、双方の不動産会社の担当者に加え、「司法書士(しほうしょし)」という法律の専門家も同席します。

 

司法書士は、いわば「取引の安全を見守る審判」のような存在です。家の名義をあなたから買主に間違いなく変更する「所有権移転登記」という非常に重要な手続きを、責任を持って行ってくれます。専門家がしっかりサポートしてくれるので、あなたは安心して臨むことができます。

 

当日の流れは、おおむね以下の通りに進みます。

 

司法書士による本人確認・書類のチェック

 

まず、司法書士が売主と買主の本人確認を行い、名義変更に必要な書類がすべて揃っているか最終チェックをします。

 

買主から残代金の入金

 

次に、買主があなたの銀行口座に、売買代金の残額(売買価格から手付金を引いた金額)を振り込みます。あなたは、その場で通帳やネットバンキングなどで、入金されたことを確認します。

 

鍵や書類の引き渡し

 

入金が確認できたら、あなたは持参した家の鍵(すべての鍵!)や、備え付け設備の取扱説明書などを、買主へ渡します。この瞬間、家は正式に買主のものとなります。

 

諸費用の支払い

 

あなたの口座に入金された売却代金から、不動産会社への仲介手数料の残額や、司法書士への報酬などを支払います。これも、同じ銀行内で振り込み手続きを行うのが一般的なのでスムーズです。

 

解散、そして司法書士は法務局へ
すべての手続きが終われば、その場で解散となります。司法書士は、預かった書類を持ってその日のうちに法務局へ向かい、家の名義変更手続きを行ってくれます。

 

これで、家の売却に関する手続きはすべて完了です。本当にお疲れ様でした!

 

▶【次のアクション】
家の売却は無事に完了しましたが、実はもう一つだけ、忘れてはならない大切な手続きが残っています。それが、税金に関する「確定申告」です。最後のステップで、この確定申告について確認していきましょう。

注意

当サイトは、不動産の専門家ではない一個人が、自身の「空き家売却」の体験を元に作成した情報発信サイトです。

 

かつての私自身がそうであったように、「何から手をつけていいか分からない」「専門用語が難しくて理解できない」といった、空き家売却初心者が抱えるであろう不安や疑問に、実体験を通して寄り添うことを目的としています。

 

ここでは、不動産会社のウェブサイトにあるような模範的な情報だけではなく、実際に私が経験した成功談、そして時間やお金を無駄にしてしまった失敗談、思わぬトラブル、後悔した点などを、個人の視点から正直に綴っています。

 

このリアルな体験談が、これから空き家売却に臨む方々にとって、少しでも道しるべとなり、後悔のない選択をするための一助となれば幸いです。

 

※当サイトの情報は、あくまで運営者の個人的な体験に基づくものです。最終的な判断は、ご自身の責任において、必ず専門家にご相談ください。