
不動産会社による販売活動が始まると、いよいよ購入を検討している方が実際に家を見学しに来る「内覧(ないらん)」のステージに入ります。
内覧は、いわばあなたの大切な家の「お見合い」のようなもの。写真や資料だけでは伝わらない家の魅力を、直接感じてもらう絶好のチャンスです。ここで「この家、いいな」「ここに住みたいかも」と思ってもらえるかどうかが、売却成功の鍵を握ります。
「でも、遠方に住んでいるから、毎回掃除に行くなんて無理…」
ご安心ください。大がかりなリフォームや、プロレベルの掃除は必要ありません。いくつかの大切なポイントを押さえて準備しておくだけで、家の印象は驚くほど良くなります。
【ポイント1】第一印象を決める「玄関」と「水回り」の掃除
人が最も注目するのは、清潔感です。特に、以下の場所は重点的にきれいにしましょう。
玄関: まさに家の「顔」。たたきを掃き、靴箱の上を拭くだけでも印象が違います。ごちゃごちゃと物が置かれている場合は、できるだけ片付けてすっきりさせましょう。
水回り(キッチン・お風呂・トイレ): 汚れが目立ちやすい場所だからこそ、きれいだと「大切に使われてきた家だな」という安心感に繋がります。蛇口を磨いて光らせたり、排水溝の髪の毛を取ったりするだけでも効果は絶大です。
【ポイント2】「明るさ」は最大の演出
明るい家は、それだけで広く、清潔で、ポジティブな印象を与えます。内覧の前には、不動産会社の担当者にお願いして、以下の2点を徹底してもらいましょう。
すべての部屋のカーテンを開けてもらう
天気が悪い日や夕方なら、すべての照明を点けてもらう
これだけで、部屋の隅々まで光が届き、家全体の魅力がぐっと高まります。
【ポイント3】「生活感」を消して、未来を想像させる
もし家の中にまだ荷物が残っている場合、できるだけ片付けて「モデルルーム」のような状態に近づけるのが理想です。
物が少ないほど、部屋は広く感じられます。そして何より、購入希望者が「ここに自分のソファを置いて、あっちにテレビを…」と、新しい生活を具体的にイメージしやすくなるのです。故人の思い出の品などは大切に保管しつつ、他のものはできるだけ整理しておきましょう。
【ポイント4】意外と気になる「ニオイ」のケア
長年締め切っていた家には、どうしても特有のニオイがこもりがちです。内覧で最も効果的なニオイ対策は、「徹底的な換気」です。
内覧の前には、必ず窓を開けて家全体の空気を入れ替えてもらうよう、不動産会社の担当者にお願いしてください。芳香剤などの強い香りは、かえって「何かを隠しているのでは?」と警戒されることもあるため、自然な空気が一番です。
▶【次のアクション】
内覧の準備は、あなたの代わりに動いてくれる不動産会社の担当者との連携が不可欠です。事前にこれらのポイントを伝え、「当日はよろしくお願いします」とお願いしておきましょう。良い準備ができれば、きっと良い知らせが舞い込んでくるはずです
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かつての私自身がそうであったように、「何から手をつけていいか分からない」「専門用語が難しくて理解できない」といった、空き家売却初心者が抱えるであろう不安や疑問に、実体験を通して寄り添うことを目的としています。
ここでは、不動産会社のウェブサイトにあるような模範的な情報だけではなく、実際に私が経験した成功談、そして時間やお金を無駄にしてしまった失敗談、思わぬトラブル、後悔した点などを、個人の視点から正直に綴っています。
このリアルな体験談が、これから空き家売却に臨む方々にとって、少しでも道しるべとなり、後悔のない選択をするための一助となれば幸いです。
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