築40年の古い家を売るコツ|解体とリフォームはどっちがお得?

築40年の古い家を売るコツ|解体とリフォームはどっちがお得?

築40年の古い家。「そのまま」「解体」「リフォーム」のどれがお得?それぞれの費用やメリット・デメリットを比較し、最適な売却方法を解説。

築40年の古い家を売るコツ|解体とリフォームはどっちがお得?

「相続した実家、築40年以上経っていて、かなり古い…」
「こんなボロボロの家、このままじゃ売れないんじゃないかな?」
「いっそのこと、解体して更地にした方がいい?それとも、リフォームできれいにすべき?」

 

建物が古いと、売却に向けてどうすれば良いか、特に悩んでしまいますよね。多額の費用をかけて解体やリフォームをしたのに、結局損をしてしまった…という事態だけは、絶対に避けたいものです。

 

ここでは、古い空き家を売却する際の3つの選択肢と、それぞれのメリット・デメリットを分かりやすく解説します。

 

選択肢1:そのままの状態で売る(古家付き土地)
これが、まず最初に検討すべき、最も基本的な方法です。
古い家が建ったままの状態で、「古家(ふるや)付き土地」として売りに出します。

 

メリット:

 

費用がかからない: 解体やリフォームの費用が一切かからないため、あなたの持ち出しはゼロです。

 

税金が安いまま: 家が建っていることで、固定資産税が割引される特例が適用されたままです。

 

買主の選択肢が広い: 「中古住宅として安く買って、自分好みにリフォームしたい」という買主と、「土地として欲しいので、自分のタイミングで解体したい」という買主、両方をターゲットにできます。

 

デメリット:

 

家の状態によっては、なかなか買い手が見つからない場合がある。

 

選択肢2:リフォームしてから売る
建物の傷んでいる部分などを修繕し、きれいな状態にしてから売りに出す方法です。

 

メリット:

 

見た目が良くなるため、内覧での印象がアップし、早く売れる可能性がある。

 

売却価格が上がる可能性がある。

 

デメリット:

 

高額な費用がかかる: 大規模なリフォームには数百万円の費用がかかります。

 

費用を回収できないリスク: 最も注意すべき点です。例えば、200万円かけてリフォームしても、売却価格が200万円以上アップする保証はどこにもありません。かけた費用以上に高く売れるケースは稀で、結果的に損をしてしまう可能性が高いのです。

 

選択肢3:解体して更地にしてから売る
建物をすべて取り壊し、何もないきれいな土地(更地)の状態にしてから売りに出す方法です。

 

メリット:

 

土地として買いたい人にとっては、解体費用や手間がかからないため、魅力的に映る。

 

デメリット:

 

高額な解体費用がかかる: 木造一戸建てでも、100万円以上の費用がかかるのが一般的です。

 

固定資産税が最大6倍になる: 家がなくなることで、税金の割引特例が適用されなくなり、翌年の固定資産税が最大で6倍に跳ね上がります。

 

【結論】まずは「そのまま」でプロに相談するのが鉄則!
ここまで見てきたように、安易なリフォームや解体は、大きな費用がかかる上に、税金が上がるなどのリスクを伴います。

 

そこで、古い空き家を売却する際の鉄則は、
「まずは何もせず、そのままの状態で不動産会社に査定を依頼し、プロの意見を聞く」
ということです。

 

不動産のプロは、その土地の需要や、建物の状態を総合的に判断し、

 

「この家なら、このままでも十分売れますよ」

 

「水回りだけ少しきれいにすれば、印象が良くなります」

 

「このエリアは土地として探している人が多いので、解体も視野に入れましょう」
といった、あなたにとって最適な戦略を提案してくれます。

 

▶【次のアクション】
あなたの古い家が「そのまま売れるのか」「どんな可能性があるのか」、その答えはプロだけが知っています。まずは複数の不動産会社に査定を依頼し、「この家、どうするのが一番良いと思いますか?」と、正直に相談することから始めてみましょう。

注意

当サイトは、不動産の専門家ではない一個人が、自身の「空き家売却」の体験を元に作成した情報発信サイトです。

 

かつての私自身がそうであったように、「何から手をつけていいか分からない」「専門用語が難しくて理解できない」といった、空き家売却初心者が抱えるであろう不安や疑問に、実体験を通して寄り添うことを目的としています。

 

ここでは、不動産会社のウェブサイトにあるような模範的な情報だけではなく、実際に私が経験した成功談、そして時間やお金を無駄にしてしまった失敗談、思わぬトラブル、後悔した点などを、個人の視点から正直に綴っています。

 

このリアルな体験談が、これから空き家売却に臨む方々にとって、少しでも道しるべとなり、後悔のない選択をするための一助となれば幸いです。

 

※当サイトの情報は、あくまで運営者の個人的な体験に基づくものです。最終的な判断は、ご自身の責任において、必ず専門家にご相談ください。