

「1 情報収集 - 我が家はいくら?相場を知る」で複数の会社から査定結果が届いたら、次はいよいよあなたの空き家売却を最後までサポートしてくれる「信頼できるパートナー(不動産会社)」を選ぶステップです。
家の売却は、担当してくれる不動産会社の手腕によって売却価格や売れるまでの期間が大きく変わると言っても過言ではありません。特に所有者であるあなたが遠方にお住まいの空き家売却では、現地の状況を正確に伝えあなたの代わりに動いてくれる誠実なパートナーの存在が成功の絶対条件となります。
では、たくさんの会社の中から、どうやって「本当に信頼できる一社」を見つければ良いのでしょうか?
査定価格の高さだけで選ぶのは禁物です。実際に担当者と話をする中で、以下の5つのポイントをチェックしてみてください。
「相続した物件で、自分もあまり詳しくない」「遠方に住んでいて、頻繁には行けない」といった、あなたの個別の状況や不安をしっかりと理解しようとしてくれるかは、最も重要なポイントです。「大丈夫ですよ、お任せください」と一方的に話を進めるのではなく、あなたの気持ちに寄り添ってくれる担当者を選びましょう。
ただ「この家は3000万円です」と言うだけでなく、「なぜその価格になるのか」を、周辺の売買事例や家の状態などを基に、あなたが納得できるように説明してくれるかは、誠実さのバロメーターです。良い点だけでなく、マイナス点(例:「この部分は修繕が必要かもしれません」など)も正直に伝えてくれる会社は信頼できます。
その会社や担当者が、あなたの空き家があるエリアで、これまでにどれくらいの売却実績があるかを確認してみましょう。特に、空き家の売買は特有の難しさがあるため、経験豊富な会社ほど、的確なアドバイスや販売戦略を期待できます。
質問に対する返信の速さや、言葉遣いの丁寧さも大切なチェックポイントです。売却活動は数ヶ月にわたる長いお付き合いになります。ささいなことでも気軽に質問でき、スムーズにコミュニケーションが取れる相手でないと、後々ストレスを感じてしまうかもしれません。
「いつまでに、どのような方法で、どんな人に向けて売り出していくか」という、具体的な売却プランを提示してくれる会社を選びましょう。「とりあえず広告を出してみます」といった曖昧な説明しかできない会社よりも、戦略をしっかり持っている会社の方が、結果を出してくれる可能性が高いです。
こんな会社には要注意!
逆にやみくもに高い査定額を提示してきたり「今すぐ契約しないと損しますよ」などと契約を急かしてきたりする会社には注意が必要です。まずは冷静に複数の会社の話を聞くことに専念しましょう。
査定を依頼した会社の中から、良さそうだと感じた2〜3社に絞り込み「一度、直接お話を聞かせてください」と連絡を取ってみましょう。
実際に担当者と会って話すことで、書類だけでは分からない人柄や会社の雰囲気を知ることが最高のパートナーを見つける近道です。
【ゆたかの一言アドバイス】
大手というだけで決めずに“担当者の質”を見ましょう!
大きな不動産会社の方が安心と思う方も多いかもしれません。
たしかに名前をよく聞く会社なら信頼できそうですよね。
でも、実際にあなたの家や土地の売却を担当するのは「会社」ではなく「担当者(営業)」です。
どんなに大手の会社でも、担当者の知識や経験に差があるのが現実です。
不動産業は社員数5名につき1人の有資格者がいれば出来るため、宅地建物取引士(不動産取引の国家資格)を持っていない営業マンが対応しているケースもあります。
だからこそ、「信頼できる担当者」を選ぶことが、安心して売るための第一歩です。
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